Eye Am Here!!! → Get Feed twitter 食べログ はてなブックマーク Last.fm 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【ワンパタン】エヴォリミット【マンネリ】

エヴォリミット
  Visit Official Site

  発売日 :2010/5/28
  ブランド:propeller

  シナリオ:東出祐一郎
  原  画:中央東口
  音  楽:Antistar, Rita

  評価:★★★★☆☆☆☆☆☆




・あらすじ
「ようこそ、火星へ!」
百年の眠りから目覚めた不知火義一と一条雫は、そう歓迎された。
世界は激変していた。

一千年掛かるはずだったテラフォーミングは、
融合した者を超人に変化させる奇跡の鉱物“パッチ”によって、
地球と同等の都市生活が営まれるまでに至っていた。

「同じような生き残りが世界の何処かに居るかもしれない」

そう考えた二人はパッチを装着して、外界へ赴こうとする。
だがしかし、彼らは思いもよらなかった真実に直面することになる。

――人類絶滅を命令されたロボット軍団“バルバロイ”
――災害の力を以て人類に挑戦する“災害の猿たち(カラミティ・モンキーズ)”
――そして暗躍する“誰でもない男(カンパニー・マン)”

不知火義一は獲得した炎の力を抱き、災害に、機械に挑戦し、
さらなる進化を遂げていく――!

:オフィシャルサイトより引用



・シナリオ
 忍者とはなんだったのか(挨拶)
 この人の書くシナリオは、大体パターンが決まっている。根底は少年誌お得意の熱血バトル漫画の悪しき伝統に準じていて、奈須きのこ氏のテキスト・ライティングをもっと直情的にしたような展開で強引に運び、たまに下らないお涙頂戴を挿みながら、自分だけテンションを上げていく。日常的なひとコマひとコマで人物相関を丁寧に構築しながら、やがて訪れる脅威へと立ち向かう理由を形成し、そして最後には、ワケの解らぬ超展開へと突入してプレイヤーを置いてけぼりにした挙句、いつの間にか大団円を迎えているのだ。それは、良いベクトルへ作用すれば『あやかしびと』のような傑作を生み出すこともあるが、大抵はライターの自己満足にまみれた三文芝居に終わってきた。この作品も例外ではなく、東出氏の悪い部分ばかりが浮き彫りになった内容だ。
 まず、義一と雫の過去から断片を拾い上げるところからシナリオは幕を開ける。カラミティ・モンキーズのひとり、ヴォルケイノとの戦いがそれで、しかし義一はこの時点で既に炎の力を宿している点に、読者の注目を抱かせる。そこから現代へと移行し、舞台であるフォーサイス(小説家フレデリック・フォーサイスから取っている。ほかに「(アーネスト・)ヘミングウェイ」や「(夢枕)獏」などがある)で市長を務めるヒロイン、鷹星カズナと、彼女らが通う学園の校長、ポール・チネチッタJr.の視点へ移行し、義一らの覚醒への段取りを自然に取り込む。その流れるような導入は、確かにストーリー・テリングの技術が氏から失われていないことを証明するに十分だし、実際、リーティアと彼女の片腕アクアが初登場し、バルバロイを圧倒的火力で駆逐していくくだりなど、お約束とは解っていても引き込まれてしまう(馬鹿みたいに傍点を多用する悪癖は直っていないし、2chに媚びまくるギャグには虫酸が走るが)。
 このシナリオの敗因は、そこら辺の残飯をテキトーに盛り直したような杜撰なプロットにある。氏の作品は、敵味方によらず登場人物にしっかりとしたバックグラウンドがあり、その積み上げられた思いがキャラクターたちの行動に説得力を持たせており、だからこそ、ありきたりなバトル・ノヴェルとは一線を画していたのだが、この作品にはそれがない。最も顕著なのは、かつての仲間であり現在の敵となるカラミティ・モンキーズたちとの過去譚。特にファントム・キラーと義一の関係は作品の重要なポイントであり、なぜファントム・キラーが義一を憎悪し執拗に狙うのかに比べたら、カンパニー・マンの思惑など取るに足らない絵空事なのだが、その二人の関わり合いを蔑ろにしたせいで、ファントム・キラーは単なる“かわいそうな人”止まり。ヒロインたちにしてもそうで、生焼けのツンデレを持ち出したかと思えばロリに妹属性を取って付け、大して中身もないくせに紆余曲折を繰り返す青臭いラヴ・ドラマもどきに終わっている。ラストは当たり前のようにプレイヤー置いてけぼりで、勝手に世界の命運を二人の肩にのしかからせる。
 何よりパッチなんてアイテム・チョイスがよろしくない。パッチ――装着した者に何らかの異能(何が出るかは装着するまで判らない)を与える鉱石は、言ってしまえば作品のバランスをご都合主義的に変えてしまえる、何より作者にとって便利な存在であり、要するに戦闘の展開が“ピンチ→進化→倒す”のループに陥っているわけ(たまに思い出したように愛と友情のツープラトンに先祖返りする)。加えて敵キャラの多いこと。ほとんど敵を倒す作業みたいなもんである。たしかにこの人はエロゲ業界における燃えシナリオの二枚看板の片方を担いでいるかもしれないが、それが何だっていうのさ。


・グラフィック
 propellerお抱えの絵師、中央東口氏の絵は見ればすぐに判る。この業界の絵にしては珍しく目が小さく、頭身がずっと人間的だからだ。その一方、無理なポージングをさせるのが大好きで、たまにおかしな構図にもなる。いわゆる萌絵でないことだけは誰の目にも明らか。それが駄目とは言わないけどね。


・音楽
 これまたpropeller作品ではおなじみのAntistar氏が全曲コンポーズ。今回はOPのヴォーカリストにRita嬢(声優としてもブラザー・チャペックを演じている)を召喚している。この人は際立ったメロディ・ラインが書けないから、シーンを印象づけるような使い方ができない。《クリスタルホール》や《遥か彼方へ消える想い》が記憶に残るのは何度も繰り返し流される反復学習のおかげだし、《究極兵器》や《エヴォリミット》は一昔前のRPGのボツ曲をかっぱらってきたような安っぽさ。
 歌曲にしても、前述のRita嬢に歌わせた《OVERDRIVE》は気難しいシンセサイザーと節操無くかき鳴らされるエレキ・ギターがRita嬢の無個性なヴォーカルをサポートするふりをして足を引っ張っているし、EDの《setting sun》は、大仰なオーケストレーションと氏の薄っぺらいヴォーカルがミスマッチ。ただ、挿入歌の《You can't hurry love》は、フォーク・シンガーとしてなら生き残れそうな可能性をほのめかしている。……本人がそれでいいと思っているかは知らんが。


・声優
大石恵三, 波奈束風景, 閏若葉, 北斗南, 一色ヒカル, 有栖川みや美, 理多, 永尾海堂, 子太明, etc,(敬称略)

 これまた当たり外れの激しいキャスト。妹系のロリキャラなんだからペー姉さん、という安直さには閉口する(もう声出てねえじゃん)し、みやびんの演じるココロは、あまりにも発声が不安定で聞くにたえない。佐藤健吾なる人物のファントム・キラーは、叫び声が潰れすぎで何を言っているのか判らないし、松濤エルザさんのカンパニー・マンは、クールというよりボソボソ呟いているようにしか聞こえない。若葉嬢の声は緊張感が足りていない。ひのきかをるって誰だよ。その一方で、大ヴェテラン永尾さんや子太明さんの妙演がキラリと光る。


・演出/ムーヴィー
 目パチ・口パクなし。基本的に一枚絵の上から視覚エフェクトを上乗せするスタイル。。炎の演出にはムーヴィー使用。OPムーヴィーはなかなかお見事。


・エロ
雫:2回 カズナ:3回 リーティア:3回 マヤ:1回 弥生(相手は忍者):1回
アクア:1回(ひとりエッチ) リーティア/アクア(3P):1回


・システム
 ウィンドウ・サイズは600×800。フル・スクリーン可。ホイール・スクロールでバックログ表示。クイック/オートセーブなし。スキップ周りのコンフィグは充実しているが、肝心のスキップ自体は少々遅い。キャラクターごとの音声設定可。右/ホイール・クリックに機能を割り当てられるのは良い。視覚エフェクトの優先度も設定可。


・総評
 忍者とはなんだったのか(挨拶)
 信者以外はやる必要なし。体験版で期待すると確実に裏切られる。『あやかしびと』を作れる才能をあらゆる要素が台無しにした駄作の典型。だいたい、ライターの傾向がワンパタンなのだから、他の部分が進歩しなけりゃどーしようもないだろうに。奈須きのこ氏が必死こいてヨイショしてたけど、テメーはさっさと次作れ。前作『Bullet Butlers』にすら及ばない作品を寄越してくるなんて予想だにしなかった。……えっ、前作はきっすみ? ……お朱門ちゃん??




テーマ : エロゲー
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

What R U Lookin' 4?
About Me

S-Eye

Author:S-Eye
ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

Follow Me
Playlist
Now Supporting
Event

絵師100人展 02

Pick Up

はつドラ合同バナーキャンペーン開催中

Now On Sale

はつゆきさくら

ツクモノツキ

3/29 On Sale

ルートダブル

3/32 On Sale

Princess-Style

4/12 On Sale

魔法使いの夜

5/5 On Sale

この大空に、翼をひろげて
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。