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Bone Thugs-n-Harmony / Uni5: The World's Enemy

Uni5: The World's Enemy


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  リリース日:2010/5/10
  レーベル :Asylum / Reprise
  Ex-Prod.:
  客演参加 :J Rush, Ricco Barrino, K Young
  製作参加 :DJ U-Neek, L.T. Hutton, Fatboi, Thin C, etc.

  評価:★★★★★★☆☆☆☆







 やればできるじゃん! 3年前のクソみたいな出来だった『Strength & Loyalty』と、それから乱発された未発表曲集はいったい何だったのか。00年の『BTNHResurrection』以来となる5人体制でリリースされた10作目は、期待以上に素晴らしい、ここ数年の彼らのカタログの中で最高の出来になった。西高東低の90年代にあってヒップホップ不毛の土地だったクリーヴランドから芽を出したこの呪術集団は、今にして思えば歌うようにラップするスタイルをいち早く確立させたオリジネイターであり、NellyやDrakeといった00年代のラッパーたちに多大な影響を与えたわけだが、この作品はその面目を躍如させた充実の内容だ。おそらく、今年のウェスト・コーストのベスト・アルバムはこれで決まりだろう。
 インタースコープを追われたヒップホップ・アーティストが逃げこむ先として名高い(?)アライサムからのアルバムは、前作のようにメジャー・アーティストを招くわけでも大枚はたいて大物プロデューサーを雇うわけでもない。しかし、故Eazy-Eのルースレスで培った経験は、こういう状況にこそ発揮される。デビュー当時から彼らを世話してきたDJU-Neekが手がけた楽曲は、どれもクセの強い彼らのヒューマニティをしっかりと弁え、どのパートで誰にスピットさせるかを吟味し、その戦力に最善のトラックを提供している。中でも、終盤を彩るレイドバック・メロウの《Pay What They Owe》は、落ち着き払ったギター・ピッキングの強調し、ドラム・パターンの不規則性を注意しなければ気づかない隠し味に。その心地良いトラックは、ギャングスタ・ラッパーが忘れて久しい(チカーノじゃむしろ主流だろって?あいつらは単に芸がないだけだろ)リラックスの感覚をリマインドさせる。Jared Scottに例のガラガラ声でアルバムの幕開けをアナウンスさせる《The Law》みたいなのは十八番なわけだし、こういったトラックをこの先も作れるなら、また初期のように彼がトータル・プロデュースしたアルバムを聴いてみたいものだ。彼らの派生ファミリーMo Thugsの一員であるThin Cの《My Life》も、初期の彼ららしさを引き出した佳曲だ。物憂げなホーンズと三つ打ちビート、起伏のある展開技法。Krazie Boneが椅子に座った《See Me Shine》は、サウス傾倒の強い彼らしいシンフォニック・バウンス。このあたりは、初期ボンサグが好きな人向け。
 意外すぎて自分の視力を疑ってしまったのが、それなりにキャリアは長いくせにこれといったヒット曲を持っていないL.T. Huttonのそれ。タイトルからも想像がつく通り、今は亡きEazy-E, 2pac, The Notorious B.I.G., Big Punら殉教者(この4人全てとコラボレートした経験を持つのは彼らだけ。これ豆な)を弔う《Meet In The Sky》は、泣き叫ぶエレキ・ギターと、咽び泣くピアノで両耳を板挟みにし、荘厳なハンド・クラップによって哀悼の辞を述べる5人をうまくサポートしている。シングル・ヴァージョンよりもコーラスをシンプルに削ぎ落としているのも英断だ。芸名が同じ別人なんじゃねーの?? と疑ったものだが、《Everytime》でのビミョー過ぎるトラックを聴いて、やっぱり同一人物だと安心しました(ぇ
 逆に、昨今のエレクトロ・ブームに乗じようと身の丈に合わない試みをして見事にズッコケたのが、Gucci Maneのメジャー・デビュー・アルバムに助力していたFatboiの《Gone》。どこのAkonさん? て感じで中途半端なアフリカン・ビートとシンセサイザーをテキトーに盛りあわせたトラックは、たしかに高速スピットを信条とする彼らに合わないこともないが、さすがにトゥーマッチ。こんなのSean Kingstonにでも歌わせとけよ。だいたい、ストリートに根ざしたペンキ臭い音楽性と、ハーモナイズド・ラップという唯一無二のスタイルを曲げてしまったことが前作の敗因なのだから、初心に立ち返った楽曲を詰め込んだ今作に必要なわけがない。作品の水準から言えば佳作どまりだし、キャッチーな楽曲に騙されている気がしないでもないが、彼らの流麗なフロウとメロウネストラックが耳に心地いいことだけは確かであり、このアルバムはその証明だ。……去年のBizzy Boneのソロ作『A Song For You』でも、似たようなこと書いた気がするな(笑



テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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