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Mary J. Blige / Stronger With Each Tear ~ 続編

Stronger With Each Tear

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  リリース日:2010/3/22
  レーベル :Geffen
  Ex-Prod.:Mary J. Blige
  客演参加 :Drake, will.i.am, T.I., K'naan, Jay Sean
  製作参加 :RedOne, Rodney Jerkins, The Stereotypes, Stargate,
         Polow Da Don, Jeff Bhasker, Raphael Saadiq, Ron Fair, etc.

  評価:★★★★★★☆☆☆☆









 誰でも名前ぐらいは知っているであろう名盤とかを別にすれば、元の作品にあれこれオマケをつけ、スペシャル・エディションなどと称して“再販”するセコい商売が当たり前になったのは、04年のUsher『Confessions』が発端だろう。最近じゃ日本のエロゲーよろしく、最初からオマケをチラつかせ初回限定盤と煽って売るようになったのだから、アメリカのCD業界もけっこう深刻なんだろうな。それにしても、よもやその商売にこの人が利用されるとはね。5年前の『Breakthrough』で「ヒップホップの女王」という称号を文字通り打ち破り、晴れて「普通のR&Bシンガー」への脱皮を果たした天下のMary様。この作品の“正編”については旧サイトでレビューしたんだけど、もう消えてるしグーグル先生にもキャッシュは残っていないので、また似たようなことを書くハメになるのか。当時は5段階評価の★×4だったと思う。
 正編に収録されていた楽曲は、The Runnersによる《Tonight》やRodney Jerkinsによる《The One》などのクラビン・アッパーを前方に配置している。Maryのルーツがヒップホップであることを鑑みれば当然の成り行きだし、実際上手くいっているのだから文句のつけようもない。《Tonight》で愛をお預けされた鬱憤を「今夜までの辛抱」と抑えこむと、《The One》では自身がたどってきた人生の“栄光”の部分だけを抜き取り、自分よりこのシーンに相応しいシンガーなどいないと自負し、Drakeにヨイショさせる。オートチューンの不気味なモジュレートと気忙しいハンド・クラップを効果的に配置してくるあたり、Rodney先生はさすが。T.I.とのラップ・ジョイント《Good Love》ではアプローチを変え、きらびやかなステージに踊り出し、楽しげにセッションする。普段は「サウスの王」を自称しているT.I.は、ここではかつての女王に道を譲り、あくまでサポートに徹している。中盤にさしかかるとStargateによる《I Feel Good》でスロウ・ダウンし、すっかり垢抜けたヴォーカル・アプローチを披露する。Maryは歌がうまいわけではなかったし、それを感情論で補っていたのも今や昔、しっかりピッチ・コントロールもできるようになったし、不必要にトラックから出しゃばることもなくなった。先行シングル《I Am》では、シンセサイザーで控えめにデコレートされた美しいバラッド(ただし、コーラスはヒップホップ傾倒)で「自分こそがあなたの恋人に最もふさわしい」と力説してみせる。後半の《In The Morning》は、かつてのソウル・ミュージックに対する惜しみない賛辞だ。――ここまでなら決して悪くないR&Bアルバムなのだが……。
 続編のために録り下ろした、というよりは、Beyonceのスタジオのゴミ箱から拾ってきたような《Whole Lotta Love》でミョーに若作りをしてみたり、will.i.amが出しゃばる《I Can't Wait》で今さらなエレクトロ傾倒をやってみたり、せっかくの出来だった《Kitchen》やTrey Songzとの《Hood Love》を選曲から外してしまったりと、追加要素はいささか疑問が残る内容だ。いくらロック・リヴァイヴァルでなおかつ自身が好きなバンドだからって《天国への階段》(オリジナルはLed Zeppelin)のカヴァーなんかやりやがって。まだ《レヴィ・ブレイクス》を歌ったほうがいいだろう。そして《Whole Lotta Love》外せよ。一石二鳥じゃねーか。逆に、イイなぁと思ったのに、映画『モア・ザン・ゲーム』のサントラに入っていたアコースティック・ギターの正しい使い方《Stronger》、Jeff Bhaskerによるズンドコ節《City On Fire》があるけど、これだけのためにアルバム買い直すのもねぇ……。余程のファンじゃない限りスルーでしょ。まだ聴いたことがない人なら買ってもいいかもしれんが。



テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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Author:S-Eye
ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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