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【PC】Steins;Gate【推薦】

Steins;Gate






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  発売日 :2010/8/26
  ブランド:5pb. / ニトロプラス

  シナリオ:林直孝, 谷崎央佳, 下倉バイオ
  原  画:huke
  音  楽:阿保剛, ZIZZ STUDIO, 志倉千代丸, いとうかなこ, FES(榊原ゆい), etc.

  評価:★★★★★★☆☆☆☆



 同じく5pb.とニトロのダブル・ネームだった『CHAOS;HEAD』は結局アニメを観ただけで終わってしまったし、わざわざゲームとしてプレイする必要性も感じなかった。どうせPC版が出ることなど判りきっていたし、いずれにしても糞箱を持っていないので、ここまで待たされた話題作『Steins;Gate』は、それなりにカネを使って作っただけあり、確実に及第点をクリアした良作になっている。ただし、潤沢な資金に恵まれた企業の全てがトレンドを見抜く力を持っているわけではないし、ゲーム・クリエイターの全てが今のプレイヤーの思考を熟知しているわけでもない。この作品の最大の欠陥は、そこにある。つーか、いい加減バナーの日付消せよ。


・あらすじ
岡部倫太郎――通称オカリン――は、いまだ厨二病から抜け出せない大学生。
自称『狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真』を名乗っている。

『未来ガジェット研究所』という、メンバーわずか3人だけの発明サークルを秋葉原に構え、
ヘンテコな発明をする日々を送っていた。

そんな彼らが新たに発明した未来ガジェット8号機『電話レンジ(仮)』には、
偶然にもオカリンたちが意図しなかった驚くべき機能が隠されていた。
なんと過去へと電子メールを送れるというもので、すなわちこれはタイムマシンだったのだ。

:パッケージより引用


・シナリオ
 どうでもいいが、ここのライターは粉塵爆発が好きなの?(笑
 ADVにおけるゲーム性というものは、いうまでもなく選択肢によって分岐するシナリオであり、これがなくなるとサウンド・ノヴェルなりヴィジュアル・ノヴェルになる。当然、この作品でもシナリオ分岐が起こるが、その手法として、前作同様に一風変わったシステムを用いている。「フォーントリガー」というこのシステムは、通常のように画面に選択肢をご丁寧に表示するのではなく、シナリオが進行する中でプレイヤーに電話を使うか否か、また、使う場合は誰と連絡をとるのか、といったことを選択させる。さしずめ、トンキンハウス(このスタッフを再結成させてひり出したゴミ『Lの季節2』を出したのは5pb.)の『Missing Blue』にあったIPSシステムをかっぱらったものなわけだが、これがまずゲームとしては面白いのかもしれないが、読み進めていく上で苦痛になる。このシナリオ・ライターにもっと文才があればよかったものを、特に上手い言い回しがあるわけではないし、何となく先が読める展開のせいで、さっさと読み終わらせたい衝動も浮き出てくる(実際そのとおりの展開だった)。
 そのシナリオの内容はというと、KIDの『Never 7』と『Ever17』を足して2で割った感じ。要するに、本来ライターが語るべき核心からは少しズレたところで小難しい雑学自慢に明け暮れ、誰も求めていないのにその理論を証明しようと躍起になって屁理屈をこねくり回している内容。登場人物が“アクが強い”を通り越して“イタい”あたりもそっくり。こういった作品にユーザーが求めているのは、量子力学の知識の蓄えではなく、ストーリーそのものなのだし、彼らより遥かに頭の出来がいい学者連中が未だに成し得ていない時間遡行のメカニズムの解明を無理やり可能にしているのだから、その理論にいったいどれほどの説得力があるというのだろうか。ただ、その中澤/打越コンビのようにダラダラと自己満足なギャグでイラつかせることなく、必要な場面を取捨選択しながらテキストに起こしていた点は評価できる。どうせなら、登場人物も普通のキャラクターにしてもらいたかったものだが。前作では、キモオタ主人公の妄想癖がシナリオを攻略するうえで必要だったから、ああいったキャラクターにも納得はできたが、今回はただの電話だしなぁ。その主人公を含め、当たり前のように飛び交う2ch用語もいらん。いちいちTIPS(用語辞典)にも追加すんな。2ch知らない奴はまずこの作品をやらないだろうに。
 だから、シナリオの根本にあるのは、そのジャンル表記とは裏腹に「人は時間を遡る能力を手に入れたとき、誰のために何をするのか。そして、それは正義なのか悪なのか、それは誰にとっての正義であり悪なのか」という、答えなど出るはずのない倫理的な問題だ。実際、物語の後半はその点だけに焦点を絞って展開される。事実上、グッド・エンドと呼べるものはトゥットゥルートゥルー・エンドだけであり、その他のエンディングで岡部倫太郎は必ず何かを犠牲にする。自身らが変えてしまった世界と、それを“なかったこと”にすることによってもたらされる罪悪感――そういった意味では、フォーントリガーのシステムは一役買っているかもね。この問題提起こそがこの作品の本質であり、最も評価されるべき部分なのだ。ルート開放に制限は無いため、攻略サイトを見ればいきなりトゥルー・エンドを見ることも可能だが、ちゃんと全てのエンディングを見てこそ意味がある。 エンタテイメントとしてのストーリーは不完全燃焼に終わっているが、少なくともメッセンジャーとして最低限の仕事を、この作品はこなしている。結論を出すのは、ライターではなくプレイヤーだ。
 (ネタバレステルス→)もっとも、大衆を満足させるためにどうしても大団円が必要とはいえ、最後の最後で取ってつけたようにあからさまな悪役を持ち出して、それに全ての責任を押し付けるという稚拙な運びは、前作同様まったく改善されていない。


・グラフィック
 詳しい経緯はよく知らんが、ブラック★ロックシューターだかいうキャラクターが人気を博し、この作品のキャラクター・デザインに抜擢されたhukeさんだが、正直なにが良いのかさっぱり解りません。だってこれ、間違ってもギャルゲーの立ち絵に使うような画風じゃないでしょ。1枚の絵としてなら「個性があっていいね」と言えるけど……流行りものに何でも食いつくのは、どうかと思うよ、俺は。


・音楽
 しかしKID信者の阿保マンセーは気持ち悪いな。まぁあれだけ膨大なカタログのほとんどをたったひとりで作ってきた引き出しの多さは認めるけど、実際のところ、この人がやっていることといったら、まず作品のメイン・テーマとなるトラックを作って、そのトラックをピアノやらストリングスやらでアレンジメントして水増し、あとは大して記憶に残らないメロディ・ラインのBGMを投げて寄越しているだけだぞ? そのプログラミングにしても、いかにも“ゲーム音楽”って感じで表面的、構造に奥行きを感じないから、ヘッドフォンで聴くと気の抜けたビールみたいなもんでしかないんだが。
 歌曲にしても似たような具合で、いとうかなこさんを起用した楽曲はどれも安っぽいリリックのパンク・アップなりアリーナ・バラッドなりで、この業界のバカげた音圧至上主義を代表するような楽曲ばかり。この作品の立案者である志倉のメガネが作詞作曲した(この人の本業は音楽プロデューサー)OP曲《スカイクラッドの観測者》なんかは、とりわけて陳腐。


・声優
宮野真守, 今井麻美, 花澤香菜, 田村ゆかり, 小林ゆう, 関智一, etc.

 こんなに上手かったっけ? と思わず懐疑してしまうぐらいびっくりしたのが、宮野さん。なにしろ自称「狂気のマッドサイエンティスト」のくせに、人間臭い主人公の喜怒哀楽に加え、絶望や憎悪といったその狭間にある感情を余すことなく伝えている。どこぞの般若に見習ってほしいもんだ。逆にガッカリだったのが、デブヲタのダルを演じた関さん。声づくりだけで手一杯になったその発声からは、なーんの感情の動きも伝わってこないし、そもそもデブキャラやらせるなら、もっといい奴たくさんいるだろうに。


・演出/ムーヴィー
 口パクあり、目パチなし。個人的にはこれがベスト。Chapter 11への導入は上手いもんだと感心させられたし、イヴェントCGを載せるタイミングもおおむね間違っていない。ただ、その1枚絵自体は差分が少なく、何時まで経っても表情ひとつ変わらないものまである。まぁ、時間かかりそうな彩色だしなぁ。


・システム
 どうやらこの会社の社史には後にも先にも「テストプレイ」という単語が存在しないようで、当然のようにパッチが配布されている。しかも、それをあてないと既読スキップができない、という周回プレイを前提としたADVにおいては致命的なもの。他にもフォーントリガー中は一部のメニューが呼び出せなかったり、ヴィジュアル・エフェクトが乗りすぎると目に見えて動作が重くなったりと、システム・ユーザビリティはよろしくない。……果たしてこの先、このメーカーは発売時点で一切のバグがない作品を出せるのだろうか。仮にも大企業がこの有様じゃ、ちょっと話になりません。


・総評
 世間で騒がれているほどではないものの、良作であることに疑いはいれない。ただ、PC版の追加要素として実装されたものは全てX-BOX版にもアップデート・ファイルとして追加されるそうなので、箱○を持っているならそっちを買うほうがお得ではなかろうか。まぁ、何もかも中途半端だったどこぞの打越さんの『12RIVEN』に比べたら、遥かにマシな出来。


テーマ : Steins;Gate
ジャンル : ゲーム

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ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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