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Danny Boy / It's About Time

It's About Time  




  リリース日:2010/04/20
  レーベル :Wideawake Ent. Group
  Ex-Prod.:
  客演参加 :Roger Troutman
  製作参加 :DJ Quik, DeVante, etc

  評価:★★★★★☆☆☆☆☆

 Danny Boyの活動自体は90年代からあった。かつてのウェスト・コースト全盛期に悪名高きMarion"Suge"Knite主催のデス・ロウとサインアップしたDannyは、レーベルのコンピレーションへの参加や各アーティストとの共演でたびたびその歌声を聴かせていたのだが、なにしろレーベルがレーベルである。まともに経営学もないガードマン上りのSugeの下で活躍できるはずもなく、その存在は、せいぜいR&Bトラックの時に出しゃばってくるナヨ声の優男という印象しか与えなかった(まぁ、その印象で正しいのだが)。そのため、露出度の割にDannyという人物像には謎が多く、詳しいプロフィールも入手することができない状況である。実際、彼がデス・ロウに在籍していたときにリリースできたのはアナログのシングル3枚のみで、在籍期間が最も長いアーティストとしては少々不憫に感じるほどの不遇を被ってきた。 このアルバムは、昨年そのデス・ロウが倒産したことにより、ようやく陽の目を見た作品だ。グローバル・ミュージック・グループが版権を買い取ったことにより、それまで蔵の中で埃をかぶっていた未発表曲がリリースされるようになり(Dr.Dreの『The Chronic』に未発表曲を追加した『The Chronic - Re Lit』と、レーベル・ベスト+未発表曲集の『Ultimate Death Row Collection』)、その第三弾として用意されたのがコレ、というわけ。
 Dannyのヴォーカル・アプローチはMontell Jordanを少し上手くしたようなレヴェルで、平たく言えば大して上手くないのだが、そこにDJ Quikの魔法が加わると、このカビ臭いコレクションはにわかに輝きを取り戻す。イントロを明けた《Blow Your Mind Out》は、なぜこれが未発表曲だったのかよく解らないほど素晴らしいスムースに仕上がっているし、この楽曲だけでも聴く価値はある。とぐろを巻くベース・ラインと浮遊するキーボード、そして巧妙に仕組まれたストリングスのアクセント――この三位一体こそが90年代におけるQuik大先生の十八番だったわけだが、これは見事な成功例だ。続く《How Many Time》ではSnoop Doggy Dogg《Murder Was The Case》のフレーズを挿みながら自由にフレーズを紡ぎ、エレキ・ギターとフルートが涼しい《So In Love》ではトラックを邪魔しないよう振る舞えるだけの節度も持ち合わせている。Junior《Mama Used To Say》のカヴァーはどちらかというとカラオケみたいで嫌いだが、《Can I Come Over》での艶めかしい歌声は、ひょっとしたらGerald Levertの後ろに着けたかもしれない可能性をほのめかしている(さすがに褒め過ぎか?)。
 もっとも、Dannyのヴォーカルはレンジが狭く、その可動範囲には限界があるだけに、Quikのトラックを台無しにする場面もある。例えば《Between Me and U》は底から沸き上がるような熱情を表現しきれていないし、ほとんどベース・ラインだけで引っ張る《Steppin'》なんかはTony Toni Toneにでも歌ってほしかった。加えて、アルバムにもっぱらの不純物として紛れ込んでいるのが、Jodeci時代からマトモなトラックを作れなかったDeVante(製作時期を考えると、ちょうどDalvinのアルバムを作っていた頃か?)。まるでこのシンガーをJodeciの代用品のように扱ったトラックは、《If U Don't Mind》にしろ《It's All About》にしろ、ハッキリとしたメロディ・ラインがないからDannyでは個性を持たせられないし、何よりソロで歌うような楽曲ですらない。このトラックこそJodeciでやれよ!
 どちらかというと、DannyのアルバムというよりQuikのサウンド・トラックにDannyが装飾物としてくっついているような内容(私は別にそれでもいいんだけど/ぉ)であり、90年代のクイック・スムースが好きな人には薦められる出来にも仕上がっている。……QuikがラップしないQuikの隠れ良作?(笑


テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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