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Trey Songz / Passion, Pain & Preasure

Passion, Pain & Preasure


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  リリース日:2010/9/17
  レーベル :Atlantic
  Ex-Prod.:Troy Taylor, Trey Songz & Johnta Austin
  客演参加 :Nicki Minaj, Drake
  製作参加 :John "SK" McGee, Kane Beatz, Mario Winans, Eric Hudson, etc.

  評価:★★★★★☆☆☆☆☆





 たとえば、前作『Ready』のようなエロティシズムを期待しているリスナーにとって、この作品の存在はあまり面白くないかもしれない。デビュー当時はR. Kellyのバッタモン呼ばわりされながらも、客演や無料ミックステープの配布など地道な活動で足場を築き、日本では「プリンス・オブ・R&B」などという胡散臭い称号まで頂戴するほど有名になったTrey Songzが、わずか1年で完成させた4作目。なぜか最近キャッシュ・マネーの新人広告塔に利用されることの多いTreyに当たり前のようにNicki Minajと組ませた先行シングル《Bottms Up》を聴いた段階では、本人の「今までで最もパーソナルで内省的な内容」という言葉を全く信じられなかったが、アルバムというコンテクストで聴くと、この曲のほうが浮きすぎて違和感ありまくり。何しろ、エフェクトかけ放題のヴォーカルに、ウザったいぐらい挿入されるドラムロール、ほとんど文脈的な見分けがつかないラップのようなメロディ・ラインなんて、まんま前作の《LOL :-)》じゃん。むしろChris Brown(《I Can Transform Ya》)かOmarion(《I Get It In》)あたりに歌わせたほうがしっくりきそう。
 アルバムは《Bottoms Up》のようなパーティ・アッパーはほとんど見当たらず、Treyのハイ・テナーとファルセットが主体となったスロウジャムで充満しているが、これまでのように性欲丸出しのおサルさんな楽曲ではなく、控えめで奥ゆかしいラヴ・ソングが大半を占めている。というか、正直クサすぎて聴いていられようなのまである。しかもご本人はそれをクソ真面目に歌っているときた。
 アルバムの全体像を手っ取り早く知りたければ、先行シングル《Can't Be Friends》のPVを見ればだいたい把握できる。セックス・フレンドとしてしか見ていなかった女性にいつしか本気で惚れてしまった、という筋書きのこの曲は、アルバム・タイトルをたった3分半で説明しきっている。輪郭のぼやけたストリングスのさざ波とピアノの雨だれに、空虚にこだまするTreyのヴォーカル、ヴァースとコーラスの区切りも曖昧で、Treyはひたすら後悔と悲嘆にくれている。さすがMario Winans、こういう曲の時だけはいい仕事しますな。続く《Please Return My Call》も、Princeを彷彿とさせるファルセットと、どこか野暮ったいフレージングが彼らしくていい。《Return My Call》ではなく《Please Return My Call》なのがミソ。
 逆にやりすぎなのが、冒頭にいきなり来る《Love Faces》や《Alone》のようなキザったらしい口説きナンバー。女性は喜ぶのかもしれないけど、この歯の浮くような台詞のオンパレードは同性からするとウザいぞ。まさに「※ただしイケメンに限る」状態。前作のレビューで書いたように、俺はTreyにUsherみたいなナルシシズムは必要ないと思っているし。それならまだアルバムのコンセプトからは少し外れている気もするが、恋人を食べ物に喩えた挙句にトレンチ・コートの下に何も着ないでドアベルを押している変態丸出しの《Doorbell》や、スリリングなシンセサイザーの応酬が、真っ赤なリップ・スティックに惹かれるTreyの狂気的なフレージングをアシストする《Red Lipstick》のほうがいい。
 前作のような方向性を期待するなら、前述の《Bottms Up》やDrakeとの《Unusual》あたりで妥協するしかないし、ある程度のステイタスを手に入れたアーティストってのは、どこかでガス抜きのように自身の本音を吐き出したくなって、こういう作品を出したがるんだろうな。まぁ、1度くらいはこういうのがあってもいいとは思うけど、正直前作のほうがよっぽどいいです。ヴォーカル・パフォーマンスに関してなら、作品を重ねるごとに進化しているんだけどね。


テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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Author:S-Eye
ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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