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【帯に短し】キサラギGOLD★STAR【襷に長し】

キサラギGOLD★STAR


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  ブランド:SAGA PLANETS
  発売日 :2010/10/29

  シナリオ:新島夕, 姫ノ木あく, 若瀬諒
  原  画:ほんたにかなえ, とらのすけ, ちまろ, 有末つかさ,
  音  楽:Larval Stage Planning, White Lips, 茶太, I've Sound,
        樋口秀樹, Peak A Soul+, 藤宮圭, etc.

  評価:★★★★☆☆☆☆☆☆



 正直、★×3にしようか迷った。
 15年もの間、ヴィジュアルアーツの片隅で取るに足らないエロゲをケソケソと作り続けてきた「サガプラ」ことサガプラネッツだが、前々作『Coming×Humming!!』である程度の知名度を獲得。前作『ナツユメナギサ』は、確かに至らない部分も多々あったものの、メイン・ライターである新島夕さんのロマンティシズムが垣間見える瞬間もあって(小説版もしかり)それなりに楽しめた。実際、前作でこのブランドに対しての認識を改めなければならなくなったし、このブランドが今のところVA傘下でKeyの次に付けるブランドであることに疑いはいれない。それにしても、毎度のごとく延期とは無縁にわずか1年半で完成させたこの15作目(キネティックノベルを入れると17作目)は、ちょっと期待したような出来ではなく肩透かしを食らった感じ。


・あらすじ
おはよう!×6 良い天気だね!×6 はやく行かないと!×6
ここは昔懐かしい長屋の一角。
ぼろぼろだけど、花を添えて、可愛く飾って、名前は『秋桜荘』
ずっと一緒に暮らす幼なじみ6人組。
そろって大きくなって、今でもそろって登校する仲間たち。
主人公『新田二見』以外の5人は、みんな衣更学院の特待生!
歌にピアノと、その才能で注目を集めている。
そんな6人には、大きな夢がある。幸せ×6の夢。
叶うと信じて、今日もみんなで、今日川の土手を自転車で走っていく。

ずっと一緒に暮らす幼なじみ6人組の声が響く

:パッケージより引用


・シナリオ
 読み物としてシナリオを追求したもの(シナリオゲー)だろうと、単なる擬似恋愛の場所の提供(萌えゲー)だろうと、フェティシズムに特化した嗜好的な内容(フェチゲー)だろうと、ひとつの目的を据えてそこに真っ直ぐ向かって作られたゲームというものは、面白くなるように出来ている。この作品の最大の弱点は、あれもこれもと欲張った結果、どの要素も雑でリンクしないバカげたごった煮状態のまま冷やして固めてしまったところにある。プロットの段階でトピックの取捨選択をしなかったのか何なのか知らないが、まるで論点が定まらないまま、トゥルー・エンドへ向かってチンタラどうでもいい小話を繰り返す様は、単に話すのが好きなだけの上司や恩師が時間稼ぎのために結論を先延ばしにして場をシラケさせる結婚披露宴のスピーチによく似ている。ファンタジー的な要素――今回は『竹取物語』に想を得ているが、個別ルートでそれが活かされているのは沙弥といちかのシナリオだけで、残りはむしろ日常的かつ使い古されたテーマの方が多い。しかもそれが全然面白くない。
 たしか公式ブログでは「大人数でワイワイガヤガヤやっている」とか書いてあった記憶がある。確かに登場人物は多いが、ハッキリ言って半分ぐらいのキャラクターは使い捨ての当て馬みたいな扱いだし、だいたい個別ルートに入るまでほとんど6人組に関わってこない。多数のキャラクターを登場させる、というシナリオ・ライティングにおけるアドヴァンテージがまるで活かされていないどころか、むしろ邪魔でしかないのだから本末転倒な話である。しかも、そんなどうでもいい奴らにまで個別シナリオがあって、おまけに全員攻略しないと最終シナリオに行けないというフザケた仕様。何度途中でやめようと思ったことか。多人数で物語を展開するなら、リレイションシップにはより気を使わなければならないし、複数のライターで書いているならきちんとその部分を擦り合わせなければ上手くいくはずがないのだが、多分やってないんだろうな。ルートによって主人公のキャラも全然違うし。そもそも、個別ルートになると幼なじみ6人組の絡みすら満足に書けなくなって、主人公とヒロインの退屈な恋愛模様ばかりが垂れ流されているのに、これ以上人物など増やしたってしょうがないだろうに。シナリオ本編にしてもそうで、サブキャラの細かいディテールが適当に流されてしまうせいで、各人の人となりがサッパリ伝わってこないし、こんなんなら最初から出さない方がナンボかマシだった。
 思うに、前作『ナツユメナギサ』のあたりから、このライターは思わせぶりであることと投げっぱなしを履き違えているところがあって、モノローグで人物の心情を伝えられるわけでもこころに残るようなセリフが書けるわけでもないのに、妙に詩人ぶってカッコつけたがる悪癖が今作にも散見される。およそ理解に苦しむ綺麗事と、説得力の欠片もない正論の押し売り――沙耶シナリオのクライマックスなんて、ライターは気でも狂ったのかと思った。むしろ俺の気が狂いそうだった。その流れをいくぶん汲んだ最終シナリオも、あれだけ個別ルートをやらせておいて結局は困った時のお約束、記憶喪失ネタだし、いくら序盤に伏線をばらまいてあっても、記憶に残らないから後付けされたようにしか感じられない。ぶっちゃけ、個別ルート全部いらない。この程度の設定、ひとつのシナリオでまとめろよ。せっかく前作で期待値が上がったのに、こんな雑な作りじゃちょっとどーしよーもない。ファンの意見を取り入れるのは大いに結構だが、自分たちが作りたい作品のヴィジョンが崩れて、どっちつかずな内容になっている。キャラクターの変な口癖にムカついた記憶ぐらいしかないや。


・グラフィック
 キネティックノベル『不思議の国のカノジョ』でひっそりとデビューし、いつの間にかサガプラの看板イラストレーターになっていたほんたにかなえさんに加え、今回の単発契約はとらのすけさんとちまろさん。有末つかささんは、一部のサブキャラしか描いていない。ほんたにさんは寄越された量が多かったせいか、ちょっと雑な仕事が目に付く。とらのすけさんは今まであまり興味なかったが、意外と丁寧に描いていて好印象。ちまろさんは、雑というより根本的な力量不足。


・音楽
 《ぱぱらー》の破壊力はすさまじいのだが、他のBGMはハッキリ言って空気。今回も大手音屋の残飯処理に甘んじている。ヴォーカル曲にしても、Larval Stage Planning《Rolling Star☆彡》の全く統率の取れていないユニゾン、WHITE-LIPS《as always》の音痴、茶太《Like a star》のヘッタクソなオートチューン・モジュレートと全部ハズレ。狼男がナンチャラいう挿入歌ぐらいぶっ飛んでいる楽曲の方が、まだ細かいことにツッコむ気が削がれるぶん、まだ救いがある。



・声優
結衣菜, 桃木友梨, 星咲イリア, 佐本二厘, 相馬ユウタ, 田中美智, 涼森ちさと, 五行なずな, 西野みく, etc.

 演技がどうこう以前に、あのひどい音割れはなんなのか。ちょっとでも声を荒げる件になると、ほぼ確実に全てのキャラクターにおいて音割れが起こって、最初は俺のPCのスピーカーがご臨終したのかと思った。収録スタッフとマスタリング担当は何やってたの? むしろ誤字修正よりこっちを先に何とかすべきだろうに。


・演出/ムーヴィー
 今回からVAのスクリプト・エンジンが新しくなった(Sigrus)のだが、これといって演出面で新しい手法に挑戦しているようなところは全くない。前作に続いてOPムーヴィーをゆずソフトのろどさんが作っているが、どういうつながりなんだろう。


・システム
 コンフィグで設定できる項目が減っている。ウィンドウ・モードで画面端に持って行くと、勝手にくっつくのがちょっとウザい。メニュー呼び出しは右クリックするとアイコンの近くに展開されるが、メニューはテキスト・ウィンドウのところに常時表示されているからハッキリ言っていらない。この程度のゲームなら容量食わない旧エンジンのほうがよかった。


・総評
 何やら話によると、発売日に早くも中古買取/販売価格ともに暴落したそうだが、おそらく値段が上がることはないだろうな。次回作は新島さんがメインの冬ゲーらしいので、そっちに期待しましょうかね。こっちは期待ハズレもいいところでした。新エンジンのベンチマーク・テストとしての価値しかない。……え、Keyのサイトにベンチマーク・アプリがある? じゃダメじゃん。



テーマ : エロゲー
ジャンル : ゲーム

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ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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