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【推薦】Ne-Yo / Libra Scale

Libra Scale

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  リリース日:2010/10/31
  レーベル :Def Jam
  Ex-Prod.:Antonio "LA" Reid, Ne-Yo & Compound Entertainment
  客演参加 :Fabolous
  製作参加 :D. DoRohn Gough, D. White, Rochad Holiday, Jesse "Corparal" Wilson,
         Ryan Leslie, Chuck Harmony, Syience, Jackpot, Stargate, etc.

  評価:★★★★★★★☆☆☆







 なぜか日本では異常なまでに人気を持ち、すっかりポップ・スターとしてのステイタスを手に入れた「オバQ」ことNe-Yoの4作目は、デビュー作『In My Own Words』以来の良作になった。といっても、彼のヴォーカル・スキルが上達したわけでも、ダンスが上手くなったわけでもない。歌唱技術にしろダンス・テクニックにしろMichael Jacksonの薄っぺらな模造品であることに変わりないし、このアルバムも本人が公言している通り、元々はそのオリジナルであるMichaelの映画『ムーンウォーカー』に影響を受けた短編映画として発表する予定だった。結局、予算の問題で映画化は立ち消えたわけだが、その際に考えたコンセプトはそのままに、音楽によるストーリー・テリングという目的はしっかりと果たしている。大まかなあらすじとしては、貧しい黒人がある日、決して誰かを好きになってはいけない条件と引き換えに超人的な力を手に入れ、金/地位/名声をほしいままにする(《Champaigne Life》)が、そんな生活に疑問を抱いた主人公がふとした瞬間に出会った女性を好きになってしまい(《One In A Million》)、契約に反したがために女性はモンスターとなって街を襲い始める(《Beautiful Monster》)、という、何だか頭痛がするような下らない内容なのだが、映像化されなかった恩恵を意外なところで受けている。実際、《Beautiful Monster》のPVは《Smooth Criminal》を、《One In A Million》では《The Way You Make Me Feel》をあからさまに参照しているが、いずれもMichaelが映像の面において最も影響を受けたFred Astaireではなく、Michaelから直接学ぼうとしているせいで上手くいっていない(もっとも、ダンスが上手くないことはNe-Yo本人も認めているが)。
 先んじて発表されたシングル《Beautiful Monster》と《Champaigne Life》は、それぞれ趣の異なった楽曲であり、このどちらをメインに据えるかでアルバムの方向性も掴めるのだが、Ne-Yoは正しくも後者の心地良いスムース・ラウンジR&Bを軸に据え、後者のありきたりなトランス・テクノ・ポップを奥に押し込めた。幕開けから中盤まではクワイエット・ストームでゆったりと余裕を見せつけ、Fabolousとの《Crazy Love》でヒップホップを取り込みながら愛を渇望しはじめると、それまでに手に入れたもをかなぐり捨てて、次第に余裕を失っていく。そして《Beautiful Moster》でクライマックスを迎え、最終的には《What Have I Done》で自分の過ちを後悔する、という成り行き。その流れるような構成は、まるで10曲の組曲を聴いているように自然で、何度も通して聴いてしまうし、それぞれの楽曲のクオリティも悪くない。
 軽やかなハンド・クラップが文字通りシャンパーニュの泡のように弾ける《Champaigne Life》に続き、《Makin' A Move》ではしなやかなエレキ・ギターの片隅にDywane Thomas Jr.の変態じみたベースがまとわりつき、アルコールの陶酔を再現。Isley Brothers《For The Love Of You》を参照した《Know Your Name》がその熱を涼しくクールダウンさせると、Ryan Leslieが見事な手腕を発揮した《Crazy Love》で出会った女性に次の《One In A Million》で骨抜きになっていく。このあたりまでの楽曲はすべてデジタルで処理されているが、ぜひとも生楽器で演奏して欲しいぐらいだ。後半に入ると、そのデジタルの強みが発揮され、シンセサイザーの渦がNe-Yoを取り巻き、エレクトロ・ポップとしての測面を見せ始める。Michaelから頂戴した“しゃっくり”が次第に荒々しく変わっていき、《Beautiful Monster》でついに爆発すると、《What Have I Done》でセンティメンタルなファルセットが全てを無に帰す。アーティスト本人のパフォーマンス・スキルではなく、あくまで構成力の勝利であることは確かだが、初心者にも薦められる良質のブラック・ポップス・アルバムと言える。シンガーとしてはともかく、ソングライターとしては非常に優秀であることを証明した作品。


テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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Author:S-Eye
ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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