Eye Am Here!!! → Get Feed twitter 食べログ はてなブックマーク Last.fm 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【推薦】El DeBarge / Second Chance

Second Chance

  Visit Official Site

  リリース日:2010/11/30
  レーベル :Geffen
  Ex-Prod.:Pete Farmer & Ron Fair
  客演参加 :Faith Evans, 50 cent, Fabolous
  製作参加 :Mike City, Awesome Jones, Christian Davis, Ron Fair,
         The Avila Brothers, Jam & Lewis, Michael Angelo, etc.

  評価:★★★★★★★☆☆☆





 80年代ブラック・コテンポラリーを代表するファミリー・グループDeBargeのリード・ヴォーカルだったEl DeBargeが、実に16年ぶりとなる5作目をリリースする、というニュースは、R&Bファンに意外なほど快く受け入れられた。麻薬所持による08年の逮捕(DJ Quikあたりにそそのかされたか? つーかそういうのはChicoにやらせとけよw)は、この品行方正なシンガーにとっては致命傷になってもおかしくなかったし、前作『Heart, Mind & Soul』からはほとんど表舞台に出ることがなかった事実を鑑みれば、彼がそのまま音楽史のイコンとして消えてしまったとしても仕方なかったようにも思う。だが、6月のBETアワードで披露された新曲《Second Chance》は、そんな失礼な予想をいとも簡単に覆してしまった。さすがに全盛期ほどではないものの、甲高くしなやかに伸びるファルセットは、まるでそれ自体がストリングスのひとつであるかのように自然にトラックと重なり、切なく震える。恋愛においてではなく、文字通り人生の「2度目のチャンス」を求めたこの曲は、会場にいた多くの観客を魅了し、喝采を浴びた。その《Second Chance》を手がけたRon Fairが総括したアルバムは、よくあるカムバック・アルバムのように昔なじみとの同窓会でお茶を濁すことなく、現行のR&Bシーンにも順応しようと挑戦する瞬間もある意欲的な内容だ。といっても、別にエロ路線に走っているわけでも、ギャングスタを気取っているわけでもなく、あくまで全年齢対象であることに変わりはない。ちなみに初回盤はクリスマス・ソングが3曲追加収録された2枚組でちょっとお得。
 贅沢なオーケストレーションがたっぷり、しかし決してこれ見よがしではない奥ゆかしさでほんのりと彩られたアルバムは、先日リリースされた新作『Something About Faith』も上々の仕上がりだったFaith Evansとのデュエット《Lay With You》で意外にもヒップに始まる。最近になって再評価せざるを得ないほどいい仕事をするようになったMike Cityによるトラックで、ここでもDr. Dreのようにこわばったチェロをピーヒャラシンセで上手く中和し、2人が快適に歌える場所を用意している。続いてAwesome Jonesによる美しいミッド・バラッド《Heaven》は、Ron Fairによって完璧に指揮された弦楽隊の恍惚としたプレイに導かれ、Elは素晴らしい恋の始まりを全方位で祝福する。ホーンズとエレキ・ギターが加わり、ワードレスにアドリヴを入れる終盤は感動ものだ。自らペンも執った《When I See You》では、木枯らしのように淋しげなアコースティック・ギターの爪弾き(Ronの多芸っぷり!)に乗せ、孤独に耐えられない男の心情を、成熟したハスキー・ヴォイスで見事に歌い上げる。Jam & Lewisによる《Joyful》は彼らの汚名を返上するばかりでなく、Elが今でも速射メロディでもしっかりとピッチ・コントロールができることを証明しているし、同じくJam & Lewisの《Sad Song》では、逆に多重シンセサイザーの荒波をコクのあるヴォーカル・アプローチでゆったりと乗りこなす。閉幕に《Second Chance》を持ってきたのは自信の現れなのかな。ドタマでもよかった気がするけど。
 Elはもともとソングライターとしては秀でていないし、このアルバムでも外部発注が大半だが、それらの楽曲を深く理解し、その通りに歌えるスキルを持っている。だからElの歌声は今でも愛されているし、歌い継がれている。この作品には、そういったカヴァー向きの楽曲はないが、逆に円熟味を増した彼にしか歌えない人生の酸い甘いが隠されている。彼のセンシティヴな歌声が、これから先も聴衆の心に届くであろうことを、この作品は証明している。おかえりなさいEl DeBarge。次はSwitchあたりが復活してくんないかな(笑


テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

What R U Lookin' 4?
About Me

S-Eye

Author:S-Eye
ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

Follow Me
Playlist
Now Supporting
Event

絵師100人展 02

Pick Up

はつドラ合同バナーキャンペーン開催中

Now On Sale

はつゆきさくら

ツクモノツキ

3/29 On Sale

ルートダブル

3/32 On Sale

Princess-Style

4/12 On Sale

魔法使いの夜

5/5 On Sale

この大空に、翼をひろげて
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。