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【推薦】Eric Benét / Lost In Time

Lost In Time


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  リリース日:2010/11/30
  レーベル :Warner / Reprise
  Ex-Prod.:Eric Benét
  客演参加 :Faith Evans, Eddie Levert, Chrisette Michele, India Benét, Ledisi
  製作参加 :George Nash Jr.

  評価:★★★★★★★☆☆☆



 Joeをさらに紳士的でトラディショナルな雰囲気にしたシンガー・ソングライターのEric Benét。全頁モノクロでド渋なジャケットの5作目は、歯の浮くような台詞をキャッチーでスウィートなトラックで包装し、TLコミック雑誌と見紛うようなロマンティシズムと隠しきれないリビドーで溢れ返っているが、Kenny Lattimoreに通じる謙遜と思いやりも併せ持った、久々に会心の出来だ。その風体からMaxwellに間違われることも多いが、Ericの音楽性はMaxwellよりもむしろBabyface(この人も一時期ヘンテコなドレッド・ヘアにしていたことがあったが)あたりの中性的なシンガー・ソングライターに近い。たしかに、まるでシルクのようになめらかなファルセットは現役じゃ5本の指に入るぐらいの美しさだし、生楽器のオーガニックなサウンド・スケープを好むあたりは、ネオソウル貴公子の名を偽らないが、彼は即興的なサウンド・スケープを好むことはあまりないし、ヴォーカリゼーションはずっとエモーショナルだ。
 アルバムはいかにも女性の涙を誘いそうなMORバラッド《Never Want To Live Without You》でエレガントに始まるが、この余所行きの顔はこの曲だけで終わる。エレキ・ギターとホーンズの泡が弾ける、Faith Evansとの和気藹々としたアップ・テンポなデュエット《Feel Good》でのオーガニックな側面こそが、このアルバムの真の狙いであり、この曲が本当のオープニングだ。Lil Wayneが獄中で聴いて感動したとかいう《Sometimes I Cry》は、叩きつけるようなドラムスとエレキ・ギターが眠気を誘うようなオルガンの音色を覚醒させ、ひっそりと語り聞かせるようなEricのヴォーカルがトランペットとともにコーラスへ入ると、うっとりするファルセットを心地良さ気に伸ばして哀しいリリックを美しく塗り替える。もっとも、アルバムで出来がいいのは上記ゲストを絡めたデュエット・ソング群。マラカスが揺れ、ヴァイオリンが華麗にスピンし、ホーンズが軽やかにステップを踏むラテン調の《Paid》では、Eddie LeVertとのワンツーで対照的な声色をめまぐるしく切り替え、Chrisette Micheleとののどかな《Take It》ではPeabo Brysonよろしく彼女を優しくエスコートする。離婚したHalle Berryとの間に養子として迎えられた娘さんとの《Summer Love》は、彼女の瑞々しいバック・グラウンド・コーラスが明るくEricを照らし、80年代へ時間遡行するLedisiとの《Good Life》での弾けようまで、Ericのオールマイティなヴォーカルが楽しめる。この人がこの先、歴史的名盤を作れるかには未だ疑問が残るが、センス良く組まれたトラック・リストだし、どの楽曲も粒が揃っているだけに、文句のつけようはない。


テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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