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【推薦】R. Kelly / Love Letter

Love Letter



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  リリース日:2010/12/14
  レーベル :Jive
  Ex-Prod.:R. Kelly
  客演参加 :K. Michelle

  評価:★★★★★★★☆☆☆

 度重なる楽曲リークと締切りの板挟みという不可抗力が働いたとはいえ、いかにもやる気無さ気だった前作『Untitled』は、結局レビューしないまま現在のブログに引っ越してしまったのだが、どうせ取り上げてもボロクソに言って終わりだったろうし、よかったっちゃよかったのかな。とにかくR. Kellyの11作目は、先行シングル《When A Woman Loves》を聴けば解るように、Sam Cooke, Ray Charls, Stevie Wonder, Marvin Gaye, Donny Hathaway, Michael Jacksonに不遇の天才Jackie Wilsonと、ソウル・ミュージックの伝説的人物に片っ端から会釈する、というコンセプトの内容。セピア・カラーのアートワークが示すとおり、70年代以前のモータウン様式美あり、出身地であるシカゴ・ソウルのゴージャスなアレンジメントあり、ニューヨークのラグジュアリーなオーケストレーションあり、自身のカメレオンじみた多芸さを活かして何でもこなしてしまうあたりは、さすがPrince殿下の後を継ぐ(?)ワーカホリックな天才ではある。
 まず手始めにお披露目するのは、かの傑作『Chocolate Factory』の《Step The Name of Love》と『Happt People/U Saved Me』のHappy Peopleサイドで開花させた、シカゴ・ステッパーズ群。陽気なボンゴと清々しいホーンズがたっぷりのタイトル・トラックで華やかにアルバムは幕開けする。しかし、これらの楽曲を以前の焼き直しと勘ぐっていると、とんでもないしっぺ返しを食らう。《Number One Hit》でその名を出し、続く《Not Feelin' The Love》で彼の代名詞でもあったパーカッシヴなアドリヴをとんでもない再現度で披露しているように、KellsのヴォーカルはあからさまにMichael Jacksonを参照しているのだ。特に《Not Feelin' The Love》は、オリジナルの『Invincible』に収録されていた《Butterflies》と取り替えても違和感がないぐらいの意識しぶり。《Just Can't Get Enough》ではさらに遡り、幼少児のMichaelに多大な影響を与えたJackie Wilsonのアクロバティックなフレージングが顔をのぞかせる。ラテンのメランコリックなエレキ・ギターと力強いキック・ドラムが暴れる中、Kellsの今にも泣き出しそうなヴォーカルが映える《Taxi Cab》ではDonny Hathawayをかすめ、中盤にさしかかると、いよいよお待ちかねのオールディーズ・トリビュートが始まる。西海岸のチカーノたちがこよなく愛するピアノの三連符がリズムを取る《Radio Message》と、壮大なオープニングとクラシカルな展開がSam Cookeの面影を呼び覚ます《When A Woman Loves》がそれ。さらにK. Michelleとの《Love Is》では、同じくSam Cooke《Wonderful World》よろしく、ついついフィンガー・ティップスで応えたくなる底抜けの明るさを引き出す。終盤になると、Marvin Gayeへの忠実なオマージュ《Music Must Be A Lady》を間にはさみ、再びステッパーズのステージに戻ってくる。《Just Like That》でStevie Wonderのようにコブシをきかせ、幕開けの《Love Letter》と同じトラックでクリスマスと年明けを祝う《A Love Letter Christmas》。ラストの《How Do I Tell Her?》で、ポピュラー路線に鞍替えしたころのRay Charlsへ真摯に礼をしてアルバムは終わる。一応最後にMichaelの為に書いた《You Are Not Alone》がボートラとして入っているが、正直どうでもいい。……何だかこのブログとtwitterだけ見ると、俺がMichaelのアンチみたいに見えるかもしれませんが、彼の事は尊敬しているし大好きです。単に世間様の過剰なヨイショが気に食わないだけで。
 いかにも懐古主義のジイサンバアサンのために作られたと思しき内容だが、先述したコンセプトを遵守し、かつて愛され今なお愛されるソウル・レジェンドたちへ敬意を表する、という目的はとりあえず果たせているし、狙いも的確でまとまっているから、自信を持って薦められる。悪く言えばモノマネ・アルバムなのだが、ここまで忠実にやられると批判のしようがない。


テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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