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Diddy-Dirty Money / Last Train To Paris

Last Train To Paris  Visit Official Site
  リリース日:2010/12/14
  レーベル :Interscope / Bad Boy
  Ex-Prod.:Mario Winans and Harve Pierre
  客演参加 :Grace Jones, Swizz Beatz, Usher, Chris Brown, Lil Wayne,
         Justin Timberlake, James Fauntleroy, Notorious B.I.G., Rick Ross,
         Trey Songz, T.I., Wiz Khalifa, Seven, Drake, Skylar Grey
  製作参加 :Guy Gerber, Danja, Rodney Jerkins, Swizz Beatz, Sean Garrett,
         Polow Da Don, Mario Winans, D'Mile, 7 Aurelius, Awesome Jones,
         Jerry Duplessis, Trickiy Stewart, Alex Da Kid, Jay-Z, etc.

  評価:★★★★☆☆☆☆☆☆













 メンバー同士の大喧嘩によって、わずかアルバム2枚で解散したDiddyお抱えのガールズ・グループDanity Kane。このまま捨てるのはもったいないと思ったのか、元メンバーのDawn RichardsにソングライターのKalennaを加えた、テレビ番組の企画物がこれ。使えそうなものはなんでも使う、いかにもDiddyらしいやり口だが、112の頃からまるで進歩しないネーミング・センスはどうにかならんかったものか。そもそもDiddyはトラック・メイキングもリリック・ライティングもひとりではできないし、レーベル・コンピレーションとしての側面が強かった処女作『No Way Out』の頃とは違って、現在のバッド・ボーイにはThe Notorious B.I.G., Craig Mack, Maseのような強烈なキャラクターはどこにもいないから、こうやって第一線のアーティストを招いて体裁だけは豪華に取り繕っているわけだが、素直に裏方に徹していればいいものを、あろうことか今回はゴースト・ライターすら使わず全てのリリックを自身で書いてしまった。リリックが書けないラッパーといえば、世代が違えばEazy-Eがいるが、ラッパーの絶対数が遥かに少なかった80年代後期と現在では状況も違う。彼より優れたラッパーなど掃いて捨てるほどいるし、DiddyにはN.W.Aが広めたギャングスタ・ラップのようなセンセーショナルさも無い。アルバムの内容にしても、クソみたいな出来だった4年前の『Press Play』がそうだったように、この人が他のアーティストに優っている要素があるとすれば、東西南北あらゆる地域で築いたコネだけだし、リリース・ポイントを見失って延期を繰り返したこのアルバムは、すでに飽和状態となってしまったエレクトロ・ヒップホップの出涸らしのように生気を失っている。
 先行シングルのひとつだった《Loving You No More》、ゲストを呼び過ぎて満員電車状態になってしまった《Shades》、ボーナス・トラックとして入っている《Change》は、ラッパーとしての脱却を目論みオートチューンの力を借りて1曲まるまる歌っているが、淫乱でオゲレツなT-Painや感傷的なKanye Westのように際立った味わいもない彼のそれは、まるで《Sexual Eruption》の時のSnoop Doggみたい。Usher(《Looking For Love》), Chris Brown(《Yesterday》), Trey Songz(《Your Love》)といったシンガーと共演してみれば、ヴォーカリストだったはずのDawnがむしろゲスト・シンガーの位置に追いやられ、どこにいるのかわからないぐらいだ。しかもこれらの楽曲を手がけたのが、順にSean Garrett, D'Mile, Tricky Stewart, JLack, Mario Winans, Polow Da Donというプロデューサーの無駄遣い。90年代ヒップホップの上っ面だけは完璧に模倣している《Someone To Love Me》など、本人から訴えられてもおかしくないようなNasのモノマネ芸人(匿名的なDawnにむりやりソウル・シンガーっぽいヴォーカル・アプローチまでさせる徹底ぶり)だし、お約束とはいえ、Biggieをこういう時だけ天国から召喚してDawnを袖幕に追いやった《Angels》は、あろうことか今作からのファースト・シングルなのだ。あくまで個人的にだが「いいな~」と思ったのは、Swizz Beatzのマーチ・ドラムが焦燥感を駆り立て、あくびが出るようなサイバー・テクノの上モノを叱咤する《Ass On The Floor》と、Alex Da Kidによる感動的な《Coming Home》のトラック。ぶっちゃけこの2曲のためだけにアルバム買った。というか、世間的にもこのあたりが妥協点じゃないか? とりあえず言えることは、この列車の行き先はパリではなく近所の中古CD屋だろうってこと。


テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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