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Wiz Khalifa / Rolling Papers

Rolling Papers

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  リリース日:2011/3/31
  レーベル :Atlantic / WEA
  Ex-Prod.:Benjy Grinberg
  客演参加 :Too Short, Chevy Woods, Curren$y, Nikkiya, MDMA
  製作参加 :E. Dan, Big Jerm, Jim Jonsin, Stargate, Brandon Carrier,
         Benny Blanco, PopWansel, Bei Maejor, Willpower, etc.

  評価:★★★★★★☆☆☆☆








 このピッツバーグ出身のチャラケた見てくれのMCは、先頃のNicki Minaj同様、強烈なキャラクターと弛まぬセルフ・プロモーションの努力によってメジャー・ディールを勝ちとったひとりだ。この新作の前にもインディ・レーベルからアルバムをリリースしているし、その間にもミックステープへ積極的に参加し、もちろん個人名義のミックステープも次々とリリース。大手レーベルの人間の目に留まる瞬間を虎視眈々と狙ってきた。その甲斐あって、Stargateプロデュースによる先行シングル《Black & Yellow》は目下大ヒット中、タイトルの基となったNFLチーム、ピッツバーグ・スティーラーズはすかさず同曲をチームの公式応援曲に抜擢。さらにはSnoop Doggが地元のNBAチーム、ロサンゼルス・レイカーズをイメージした《Purple & Yellow》で応え、意気投合した2人はT-Painを召喚したリミックス・ヴァージョンをリリース。そのタイムリーな話題作りに後押しされたこのアルバムも当然大ヒット。すっかり気を良くしたWizはファンへの感謝に無料EP(上記埋め込みガジェット)を配布。まるで楽曲など掃いて捨てるほどあるとでも言わんばかりの大盤振る舞いである。
 だが、Wizは世にあふれるラッパーと差別化を図れるような内容をラップしているわけではない。マリファナを巻く紙をそのままタイトルにした黄ばみまくりの薄汚いアートワークが示すとおり、犯罪とドラッグについてを嬉々として語り、クラブで酒を煽りながらオンナを品定めする。そのトピック選びには真新しさは皆無だ。では、このラッパーを他のそれと区別する基準はどこにあるのか? それは何よりも彼のヴォーカリストとしての技量だ。柔らかく落ち着いたトーンの声は常にペースを乱すことがなく、どんなビートの上でもゆったりとくつろいでおり、ヴァースとフックを区切るために歌ったかと思うと、再びハッパをキメたように酔いどれたラップをする。黒縁メガネにショート・アフロ、体中にタトゥを彫り上半身裸でステージをうろつき回る姿からは想像できないほどフロウは几帳面だが、不意をつくようにくだけたライミングを始めたりする。そのマイペースで落ち着き払ったラッピンは、本当につい先日までインディで燻っていたのか、ちょっと疑ってしまうほどだ。
 そういった点だけを鑑みれば、初めて話を聞いたときは意外に思った上記のプロダクションは、なるほど間違った人選ではないし、どの曲もエアプレイできそうなポピュラリティに満ちている。ベイエリアのポン引き御大Too Shortとのブリブリ・ハイフィー《On My Level》にしても、御大の生存確認のみにとどまらず、楽曲内でしっかりとコントラストがとれているし、Curren$yと屋上でハッパを回す《Rooftops》では、真っ赤に充血した目の若造が何十年もハスリン・ライフを眺めてきたかのような錯覚に陥らせる。だが、Wizの器用に変幻するラップを堪能できるのは、何といっても数多く収録されたソロ・ナンバー群だ。特に前述の《Black & Yellow》や《Roll Up》を手がけたStargateとの化学反応が面白い。80年代のダンス・ミュージックのような厚塗りシンセサイザーのお家芸は当然として、ところどころでWizがラッパーであることを忘れてしまう瞬間があるからだ。気だるげに微睡むフックとハッキリ覚醒したヴァースが互い違いに主張を繰り返す低血圧な《Wake Up》も悪くない。幕開けのシリアスな《When I'm Gone》や、ショウビズのただ中からこれまでの半生を振り返りながらポジティヴに前進していく《Cameras》を手がけたE. Danもいい仕事をしている。ラップのヴァースと歌のフックという構成がちょっと金太郎飴すぎるのと、サウンド面の差異がハッキリしないのはいただけないが、煙たいストリートのバラガキらしからぬ、上々のエンタテイメント・アルバムではある。

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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Author:S-Eye
ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

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