Eye Am Here!!! → Get Feed twitter 食べログ はてなブックマーク Last.fm 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【推薦】J. Cole / Cole World: The Sideline Story

Cole World: The Sideline Story


  Visit Official Site / 全曲試聴ページ

  リリース日:2011/9/30
  レーベル :Sony / Roc Nation
  Ex-Prod.:Roc Nation, Mark Pitts and J. Cole
  客演参加 :Trey Songz, Jay-Z, Drake, Missy Elliott
  製作参加 :The University, L & X Music, No I.D., etc.

  評価:★★★★★★★☆☆☆









 ロック・ネイション(Jay-Z)のJ. ColeとGOOD(Kanye West)のCyHi Da Prynce。ほぼ同時期にビッグ・ディールを勝ち取った新人同士のリリース・チェイスは、ひとまずこの人に軍配が上がった。若年期から808リズム・マシンで遊んでいたColeは、ラッパーであると同時にトラック・メイカーでもある。これまでに公開した3作の無料ミックステープ・アルバムも、ほとんどの楽曲を自身でプロデュースし、そのラッパーとしては珍しいミュージシャンシップを買ったのがJay-Zというわけ。このアルバムに収録されている、ColeがJiggaの配下に据わるきっかけとなった《Lights Please》も、もとは2作目のミックステープ・アルバム『The Warm Up』に収録されていた楽曲なのだ。3作目の『Friday Night Lights』に至っては、そのタイトルがグーグルの検索ワードで上位に入るという珍事からも、世間の期待の大きさが推し知れるだろう。トップ・アーティストが経営の舵を取るレーベルにありがちなことに、明確なスケジュールを提示してもらえず、少なからずのフラストレーションを抱えながら製作したであろうこの「ファースト・アルバム」は、待たされた(国内盤はさらに2ヶ月遅れ。このレビューが完全に出し遅れなのはそれが理由)甲斐のある充実の内容に仕上がっている。
 『Friday Night Lights』のそれを再構築したイントロ――ジャジーなピアノで幕を開けるアルバムは、The Universityによる《Dolla And A Dream》へと仰々しく展開するが、すぐさまBalla Et Ses Balladins《Paulette》のうだるような暑さを反映させたラテン・バウンス《Can't Get Enough》へとシフト・チェンジすることによって、視野角の広さをリスナーへと示唆する。まるでSean Paulの生霊が憑依したようなTrey Songzのフックにまず驚くけれども、ヴァースを埋め尽くす品のないライムがこのMCの本心をさらけ出すと、アルバムの全体像が見えてくる。前述の《Lights Please》や先行シングルの《Work Out》がそうであるように、Coleははっきりとセックスに取り付かれており、その淫乱さをザラついた声で塗りたくることに終始する。女遊びが大好きで、服もジュエリーも車も全てはオンナを引っかけるためだけに身につけているとでも言わんばかりのリリックは、いっそ潔いくらいだ。
 しかし、ミュージシャンとしてのColeの魅力は、そういった下ネタをラジオ・フレンドリーなトラックで巧妙にカムフラージュする点にある。プログラミングによる楽器音の再現度の限界をよく理解しているColeは、必要以上に音を重ねず、シンプルなビートとベースラインを強調させるが、『Friday Night Lights』の《Too Deep For The Intro》でErykah Badu《Didn't Cha Know》をサンプリングしているように、ソウル・ミュージックのポップな部分を蒸留して、モノトーンになりかねないリズムを彩る。その証拠に、タイトル・トラックの《Sideline Story》はRhythm《The World Is A Place》を、Missy Elliottと相思相愛になる《Nobody's Perfect》はCurtis Mayfield《Think》を、それぞれ下敷きにしている。むしろKanyeにこそ気に入られそう(ちなみに《Work Out》は彼の《The New Workout Plan》が元ネタ)なColeのトラック・メイキングは、無愛想だが寛いでいる。
 ちなみに日本盤のボートラは、PVとして公開されている《Who Dat》と《Daddy's Little Girl》の2曲。


テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

What R U Lookin' 4?
About Me

S-Eye

Author:S-Eye
ブラック・ミュージックを聴いていたりエロゲーをやっていたりするバーテンダーです。批評は基本的に辛口、読んでムカつくこともあるかと思いますが、正直なレビューを心がけていますのでご了承ください。コメント/トラックバックはお気軽にどうぞ。リンクもご自由に。

Follow Me
Playlist
Now Supporting
Event

絵師100人展 02

Pick Up

はつドラ合同バナーキャンペーン開催中

Now On Sale

はつゆきさくら

ツクモノツキ

3/29 On Sale

ルートダブル

3/32 On Sale

Princess-Style

4/12 On Sale

魔法使いの夜

5/5 On Sale

この大空に、翼をひろげて
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。